【構築】挑発メガゲンガー+蝶舞ウルガモス
〇はじめに
昔考えていた構築を、なゆたさん主催の大会で使用。
成績は5-1優勝。マンダが少なかったり、ゲンガー・ガルーラが繁殖してたり、環境としては特殊なので参考程度に。
〇概要
環境に多いボーマンダ軸に対して対等以上の力関係にあると考えていた挑発メガゲンガー+蝶舞ウルガモスの組み合わせをベースに、サイクル性能が低めな2匹と同時に選出しながら潤滑油になれるポケモンを採用していった。
基本となるのは襷ゲッコウガ+挑発メガゲンガー+蝶舞ウルガモス。
また、ウルガモスが通せない場合は、相手がどっしりとしたサイクル構築であることがほとんどであるため、そういった受け要素が強い構築に対して刺せるデンジュモクを添えた。
〇個別解説
ランドロス@バンジの実
性格:腕白 特性:威嚇
数値:196(252)-165-156(252)-x-101(4)-111
技:地震 岩石封じ 蜻蛉返り ビルドアップ
特殊型もありかと思ったが、対ミミッキュ性能をしっかり確保出来る物理ベース。
盤面を作れて、なおかつ後続や展開の補助となる岩石封じ、蜻蛉返りを基本とし、対ミミッキュへの与ダメが安定している地震、ボーマンダに対する最低限の性能を残すためにビルドアップ。
ゲンガーに添えるHBランドロスの性能は疑問が残るが、結局厳しい範囲や選出全体でのムーブの作り方を考えると外せない要素だとも思った。
マンダの捨て身採用の傾向が強い環境では木の実ではなくゴツメの方が機能する。しかし、ゴツメだとミミッキュ性能が大きく落ちるので、裏と相談して吟味すべき。
カビゴン@フィラの実
性格:生意気 特性:食いしん坊
数値:260(196)-130-115(236)-x-154(76)-31 *最遅
技:捨て身タックル 地震 欠伸 リサイクル
単体で完結した潤滑油として特殊に厚めな慎重カビゴン。物理に対しては基本的に欠伸を絡めれば誤魔化せる。
潤滑油としての役割を求めているので欠伸は必須、能動的に木の実を食べられてなおかつ火力も確保出来る捨て身タックル、サブウェポンには仮想敵に刺せる地震。リサイクルは必須では無いが、今回はこのポケモンでゲームテンポを作ることを意識したかったので、場持ちを良くするリサイクルを採用した。
ゲンガー@ゲンガナイト
性格:臆病 特性:呪われボディ→影踏み
数値:147(92)-x-102(12)-209(148)-116(4)-200(252)
技:シャドーボール ヘドロ爆弾 凍える風 挑発
[調整意図]
C155ゲッコウガの悪の波動確定耐え
ウルガモスへ繋げることを意識したメガゲンガー。展開の起点になるが、単体で完結した性能を持っているので、ウルガモスを選出しなくても十分に機能する。
下準備無しでメタグロス・ギルガルドに打点を取れるシャドーボール、フェアリーへの打点としてヘドロ爆弾、起点作りや対地面・ボーマンダへの打点として凍える風、耐久への解答・ウルガモスの起点を残すために挑発。火力を落として耐久に回しているのでウェーブの価値はほとんどないためヘドロ爆弾で良い。
耐久に多少回すことで、動かせる盤面がぐんと広くなるだけでなく、刺していきたい受け気質の強い構築に対して、グライオンに怯えることなく居座れるのが偉い点。その分打点がやや下がるが、蜻蛉返りによる微量の削りを駆使して圏内に入れる意識があれば問題は無いと判断した。
ウルガモス@ホノオZ
性格:控えめ 特性:炎の体
数値:161(4)-x-115(236)-176(36)-126(4)-149(228)
技:オーバーヒート ギガドレイン 目覚めるパワー氷 蝶の舞
参考元→【S9-最高2073】老害式偽装ヘラクレセ - 底なし沼
詳細はリンク先に書かれているため、特にここでは言及はしないが、準速ミミッキュを抜けているという点がこの調整の強い点であると思う。
基本的にはゲンガーから繋げて抜いていく。また、ゲッコウガやランドロスからも盤面を作れるので、複数ルートからの展開が出来る。
ゲッコウガ@気合いの襷
性格:おっとり 特性:激流
数値:147-115-78-170(252)-92(4)-174(252)
技:波乗り 水手裏剣 蜻蛉返り 岩石封じ
初動の駒としての襷激流ゲッコウガ。ゲンガー軸における襷ゲッコウガの初動の性能に関しては過去記事を参照して欲しい。
襷ゲッコウガ+滅びメガゲンガー:【雑記】S14報告と考えてた事 - 魔界の花嫁
今回の構築ではゲンガーが対ゲッコウガに打点を取れるため、ミラーは即蜻蛉返りで充分な解答になると考えた。なので、単純に火力とSに振り切っている。
技枠は3枠で完結しているので、残りの1枠の吟味になるが、今回は対リザードン(特にY)との初手対面を重く見て岩石封じを採用した。
襷激流ゲッコウガは相手のリザードンがニトロチャージから入って来た場合の解答を持ちにくいのが難点であると感じていたため、ランドロスとセットで初手ゲコリザ対面を捌けるようになる岩石封じを搭載してみた(実際に大会の環境にリザードンがいなかったので、この構成が正しいのかはわからないが)。
デンジュモク@ウイの実
性格:臆病 特性:ビーストブースト
数値:188(236)-x-111(156)-194(4)-96(36)-124(76)
技:10万ボルト 目覚めるパワー氷 身代わり 蛍火
詳細はこちら:【S16使用構築】豚小屋スタン - 魔界の花嫁
低速サイクルを破壊する駒。ウルガモスはスタンダードな構築に対して切り札となるが、受け気質の構築・ヒードラン入りに対しては、性能に怪しさが残ってしまうため、そのような構築に対して切り札となる崩し枠として採用している。
単純に崩し枠としての採用だけでなく、大きく耐久に寄せることで対面駒としても運用出来るのが強い点。そのため、デンキZで瞬間火力を上げるのではなく、半回復実で場持ちや対面性能を底上げしている(Z無しでも輝石ラッキーの処理が可能)。
このように対面性能にもある程度期待が持てるので、メガゲンガーが苦手なミラーやメガミミロップに対してもこのポケモンを温存しながら終盤にぶつけることで対応できるようにもなる。