魔界の花嫁

蘭子さんの構築備忘録

【S11最高最終2101】RequiemⅡ【最終50位】

 

〇はじめに 

TN:Borboleta

最高最終2101 最終50位

 

本シーズンは構築がなかなか纏まらず、満足のいくまで構築を練ることが出来なかったが、久し振りに2100を超えることが出来たので記事に残しておこうと思う。

 

余談だが、最高レート到達時点で朝の7時だったので潜る気力も残っておらず、自己最高レートの更新まで狙えなかったのは少しだけ心残り。

 

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〇コンセプト

前回の構築と同様に初手出し負け範囲が狭いポケモンからスタートすることで盤面を有利に動かしていくことをコンセプトとした。

また、前回と異なりゲッコウガに襷を持たせることで、もう1匹安定した先発要員を作りつつ、キノガッサと並べることで相手に襷を想定させないように工夫をした。

 

〇概要

 *ベースは前回の構築と同じなのでコピペで済ませてる部分がありますがご了承ください。

 

初手欠伸カビゴン・襷ゲッコウガからのゲームメイク

今回の構築では2種類の初手要員を採用することで主にその2匹から安定したゲームを展開していけるようにした。

まず、初手にカビゴンを置く際に明確な出し負けになるパターンは極めて少なく、フラットな対面から欠伸を撒いていくことで情報アドバンテージを稼ぎながら対面操作を行う。

また、ステルスロックを絡めずとも、相手の選出がカビゴンに後出し可能なポケモンが少なければカビゴンの恩返しなどを絡めて削りを行える。そのような状態を回避するために眠らせてでも強引にカビゴンを崩してくる相手に痛烈に刺さる守るを搭載している。ボルトチェンジや蜻蛉返りを利用した欠伸ループの処理ルートを断つのにも利用出来るため、初手要員としての性能を高めることが出来た。

カビゴンと同様に初手の襷ゲッコウガも広い範囲と撃ち合うことが可能であり、広い技範囲で数的有利を取りながら起点を作ることが出来る。2つ目の勝ち筋としてゲコ→ポイヒガッサという展開が生まれる。

 

想定外を利用した崩しのポイントの転換

 前述のようにこの構築には相手の想定外を利用しながらアドバンテージを取っていく。特に襷ゲッコウガ+ポイヒガッサはその最たる例で、襷ゲッコウガの技範囲でまず想定外のアドバンテージを取りつつ、さらにそこから襷を想定していたはずのキノガッサでハメていくことで更なる想定外のアドバンテージを得られる。

このように相手が崩しのポイントとして想定しているゲッコウガをポイヒガッサへと転換することで勝ち筋を生む。

 

滅びの歌をベースとした盤面制圧

前回の構築と同様に、今回もベースは滅びの歌メガゲンガーをベースにしたコントロールパーティになっている。

基本はカビゲンランドで盤面を回しながらの制圧になるが、新たなメインの勝ち筋が生まれたのでゲンガッサ@1といった2種類の崩しを織り交ぜながら制圧することも可能になる。

さらに、対面での撃ち合い性能も飛躍的に向上したためゲンガーゲコミミのような1:1交換を前提とした対面的なムーブも作ることが可能になり、幅広い戦術を選択できるようになった。

 

以下、個別解説。

 

〇個別解説

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ゲンガー@ゲンガナイト

 

性格:臆病 特性:呪われボディ→影踏み

数値:165(236)-x-102(12)-191(4)-116(4)-200(252)

技:シャドーボール 道連れ 滅びの歌 守る

 

【技構成】

シャドーボール

通りのいいメインウェポン。

道連れ

影踏みで捕らえた相手に対する遂行技。使うタイミングが重要。

滅びの歌

道連れ+滅びの歌でS操作を絡めた相手に対しても役割遂行を行える。

守る

滅びの歌とセットで。ターン稼ぎだけでなく、拘りに対するコントロールや、安全なメガ進化にも使える。

 

【役割解説】

パーティの軸。自身が中心になって滅びを利用した盤面制圧を行う、または1:1性能を活かして裏を通す。

サイクルと対面操作を活かしてこのポケモンの圏内に入れたポケモンを捕まえて処理をし3:2の盤面を作るのが主な目標。ゲンガーが盤面に残った状況における数的有利は、本来の相性をひっくり返せるスペックを持っており非常に強力。

また、このポケモンで数的有利を利用して詰めるだけでなく、1:1交換性能の高さに着目し、後発のゲコミミでの対面的な制圧にも利用できるようになった。

毒打点がないので妖に勝てないのが難しいポイントだったが、後述のゲッコウガに毒打点を持たせることで若干だが懸念点を解消した。

 

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カビゴン@食べ残し

 

性格:腕白 特性:免疫

数値:257(172)-130-128(252)-x-141(84)-50

技:恩返し 地震 欠伸 守る

 

【調整意図】

・H16n+1

〔被ダメ〕

・特化メガギャラの+1滝登りを残飯込みで2耐え

・C200テテフのPFサイキネ2耐え

 

【技構成】

恩返し

タイプ一致高火力メインウェポン。単純に撃ち合い性能が高くなる。

地震

主にギルガルド意識のサブウェポン。火力が足りないのでB振り弱保を意識すると下手に撃てない。

欠伸

クッション枠としての性能を向上させる対面操作技。欠伸+残飯で連打するだけで体力を回復出来るので、ステロ無しでも連打するのに意味が生まれる。

守る

相手から見えない勝ち筋を作り出す技。欠伸+守るで強引に起点を作るだけでなく、Zのダメージカット、単純な体力管理にも役に立つ。

 

【役割解説】

1匹目のクッション枠。HBに厚く振ることで物理特殊問わず、幅広い相手に投げていくことが出来る。

後出しからでも機能するが、極端な不利対面が少ないので初手から投げて、初手のじゃんけんを拒否することが出来る。単体としての性能は決して高くないが、数値の高さを活かして後続に手厚いサポートを与えることが出来る。

公開した後も欠伸守るは現役の性能で、この2種類の技を駆使して繊細に盤面を動かしていくことでこのポケモンの真価が発揮されると思う。

調整はギャラに投げることが初期構想段階では多かったので、主にギャラに焦点を当てたものだが、火力が絶妙に足りないので調整は再考の余地あり。

選出率・初手率共に高い。

 

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ランドロス@フィラの実

 

性格:腕白 特性:威嚇

数値:196(252)-165-156(252)-x-101(4)-111

技:地震 岩石封じ 蜻蛉返り ビルドアップ

 

【調整意図】

〔与ダメ〕

・197-151メガボーマンダに+2岩石封じ100~198(50.7%~59.8%)確定2発

・197-151メガボーマンダに+6岩石封じ198~234(100.5%~118.7%)確定1発

〔被ダメ〕

・A191メガボーマンダ-1恩返し57~67(29.0%~34.1%)2.7%の乱数3発

・A191メガボーマンダ±0恩返し84~100(42.8%~51.0%)4.6%の乱数2発

・B+2状態でA191メガボーマンダ+3恩返し106~126(54.0%~64.2%)

・A156ミミッキュの+1ミミZ160~190(81.6%~96.9%)

・B+1状態でA156ミミッキュの+3ミミZ178~211(90.8%~107.6%)の乱数50%1発

 

【技構成】

地震

一致高火力のメインウェポン

岩石封じ

浮いてる相手への打点になりつつ、ビルドアップとセットで対ミミッキュが非常に安定するようになる。

蜻蛉返り

対面操作技。耐久に振り切ることで後攻から無償で決定打の展開に繋げる。

ビルドアップ

岩石封じ+ビルドアップで対ミミッキュの安定感が飛躍的に向上するだけでなく、今まで起点にされていた相手に対して逆に起点にしてしまう可能性を生み出す。特に対ボーマンダに有効。

 

【役割解説】

2匹目のクッション枠。

威嚇と耐性によるサイクル性能と、後攻蜻蛉返りによる対面操作を活かして盤面を整えていく。

ここまでで重めな竜舞ボーマンダに後投げから勝てるポケモンであり、マンダ軸を相手にする時はゲンガーで3:2を作るか、このポケモンのビルドで詰めるかの2パターンの詰め筋を追う。しかし、最近はマンダの火力ラインの上昇、捨て身持ちの増加、特殊型の増加もあり、このポケモンだけでマンダを見るのは難しくなってきているので、上手にゲンガーやゲッコウガを絡めて制圧していくことを強く意識したい。また、ゲンガー軸で地味に重めなメタグロスに対して、ゲンガーの守る+ランド引きで交換読みレンチ以外をケアしつつ、蜻蛉+シャドーボールグロスを処理できるというルートがあることは覚えておくと良い。

このポケモン自身が勝ち筋になることはまれだが、相手の駒が物理のみになった場合は威嚇で起点にしながらビルドで詰めていくことも可能。

 

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ミミッキュ@ゴーストZ

 

性格:意地っ張り 特性:化けの皮

数値:155(196)-143(156)-119(148)-x-126(4)-117(4)

技:シャドークロー じゃれつく 影打ち 剣の舞

 

【技構成】

シャドークロー

命中安定メインウェポンで、Zのモト。特定のタイプで詰まないために霊Z

じゃれつく

タイプ一致メインウェポン。マンダに対しても耐久を活かして舞からじゃれつくで遂行出来る。

影打ち

先制技。削りとスイープ用。

剣の舞

破壊力を生むための積み技。皮を盾にも、耐久を盾にも積めるため、舞う機会は多い。

 

【役割解説】

対面的に詰めていく際に、数的有利を勝利に変換するための駒。詰めとして後発運用が主なので、技はオーソドックスな4つで確定。

調整は一般的な耐久振りミミッキュだが持ち物は霊Zと、少し珍しい組み合わせではあるが、ゲンガー軸に採用するミミッキュは耐久振りが最も合っていると考えているからであり、対面的に詰めていく際に止まる範囲を無くすために霊Zを持たせている。霊Z+耐久振りの恩恵は怯み非考慮で対面メタグロスに勝てる点。

また、対面運用以外にもカビランドとセットで運用することで、疲弊した相手を一掃するエース運用も可能。構築単位で苦手なフェローチェにも強いなど、構築の最後のパーツとしては適切だったと思う。

 

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ゲッコウガ@気合の襷

 

性格:せっかち 特性:変幻自在

数値:147-140(100)-78-143(156)-91-191(252)

技:冷凍ビーム めざめるパワー炎 ダストシュート 岩石封じ

 

【調整意図】

〔与ダメ〕

・175-112メガリザードンYに変幻岩石封じが乱数9個切って1発

・HB特化カプ・レヒレに変幻ダストシュートが54.2%~64.4%

・181-149ナットレイに変幻冷凍ビーム+めざめるパワー炎で確定1発

 

【技構成】

冷凍ビーム

変幻冷Bで草やマンダを狩る。メインウェポン。

めざめるパワー炎

初手のナットレイに対して引きを強要させるために採用。また、受け出ししてくる炎4倍勢に対して処理を展開できる。蹴手繰りでもナットレイへの遂行は可能だが、接触によって襷が削れるのを嫌った。

ダストシュート

襷と組み合わせることで対面居座ってくるコケコや、激流警戒で繰り出されるレヒレに対して。命中不安なのが懸念点。

岩石封じ

炎への打点としてだけでなく、裏のポイヒガッサのサポートにも。

 

【役割解説】

ポイヒガッサ軸の構築を組む上で最も重要になるのが、相手に警戒されない襷枠である。ガッサと並べることで襷を警戒されることなく一方的に行動保証を持ったポケモンとして動かすことが出来る点が非常に強力。

また、汎用性を大きく落とすことなく裏のガッサのサポートもこなすことが出来るため、不意の襷で数的有利を取りつつ裏のガッサに繋げることで安定したハメを展開できる。

水Zゲッコウガと異なり崩し性能は失われたが、そもそもD振り個体の増加や激流警戒の水草での受けがあまりに多かったため、Zで崩すという展開自体が少なくなったのもあり思い切って変更。従来通り超技を受けつつダストで即効性のある切り返しが狙えるなど、超技の一貫を切るという点に関しても大きく激流に劣るということは無かった。

激流が環境に蔓延しているため、単純に広範囲に弱点を付ける変幻自在ゲッコウガの方が個人的には刺さりが良かったように感じた。

調整に関しては面倒なナットレイを強く意識したが、一考の余地あり。

 

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キノガッサ@毒毒玉

 

性格:陽気 特性:ポイズンヒール

数値:153(140)-150-115(116)-x-80-134(252)

技:岩石封じ 気合いパンチ キノコの胞子 身代わり

 

【調整意図】

・Hポイヒ回復効率最大兼砂ダメ2回<ポイヒ1回

(詳しくはこちらの記事参照)

 

【技構成】

岩石封じ

自らS130族までの相手に対してハメを遂行するための技。また、浮いてる相手に対する打点としても。

気合いパンチ

メインウェポン。ハメを展開しつつ、襷ガッサを警戒して受けてくるナットなどに対しても痛烈な打点として運用できる。等倍岩石<半減きあパンであり、火力の足りないこの型のガッサの遂行速度を高める。

キノコの胞子

ハメ展開を作るために必須。

身代わり

キノコの胞子とセットで自分より遅い相手を封殺していく。

 

【役割解説】

見せ合い段階で襷を想定させることで一方的にアドバンテージを得ることが出来る。ゲッコウガで作った数的有利と起点を活かして一気に詰めていくための構築の勝ち筋。

構成自体はオーソドックスなものになっているが、対面的に運用していく上でサイクル補助となる宿り木の種などは非採用。気合いパンチを採用することで闘技等倍の草枠などに対しての遂行速度を高めている。

低速エースを運用してくるポリクチのような構築に対して非常に強いのはもちろん、汎用性のあるゲッコウガからの展開を想定しているので様々なサイクル寄りの構築に出していける。

ただし、コケコガルドやガッサより速いポケモンが多い構築に選出すると腐りやすいので注意。S操作が可能なゲッコウガランドロスとのセット以外での採用も腐る原因になるため可能な限り避けたい。

 

〇選出パターン

一般的とされている並びに対するパターンは決めていたが、ピンでのゴーリやジャラランガの採用のような一部にイレギュラーなポケモンが採用されているケースも多かったため、基本選出に拘ると選出がゆがんだので、臨機応変に選出した。よってこの項は諸略。
 

〇立ち回りのポイント

前回の記事やサブブログにも色々書いたのでそちらを参照してほしい。

 【構築】Requiem - 魔界の花嫁

トビゲンランドゲコに関して - 闇に飲まれよ

 

QR/SDテキスト

 

恩返し採用のためQRは無し。

SDテキスト:Untitled PokePaste

 

〇おわりに

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。何か質問があればコメント、Twitter、お題箱で遠慮なく聞いてください。

*Special Thanks*

通話窓で通話してくれたゴルト、なゆっさん、ゆとりん

 

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