魔界の花嫁

蘭子さんの構築備忘録

【S6使用構築2】Easy Standard

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〇コンセプト

殴り合いの中に展開を織り交ぜ、比較的思考停止で試合を終わらせる。

 

〇概要

重力ランドロス+催眠ゲンガーのムーブが強力であることをSDで回しながら再確認したが、この展開だと初手がランドロスで縛られる点があまりに弱かったため、初手を別のポケモンに置き換えることで展開していくことを考えた。

ランドゲンガーの並びに刺さり、なおかつ展開阻害が狙えるテテフ軸などに抗うことが出来るだけでなく、1:1性能の高さを評価して初手にチョッキスイクンを置くことでランドとの補完を見た目上形成することが出来ると考えた。

この段階でスイクンランドロス→ゲンガーという展開順を決定し、基本的にはほぼ全ての構築にこの軸を投げることにした。しかし、祟り目催眠ゲンガーではラスト抜き切れない相手も多く存在するため、悪や無に対して抜きを展開できるガルーラを、構築全体で面倒になるメガ枠に対応できるカバルドン、そして展開型の構築に攻めながら対抗できるミミッキュを採用して裏軸とすることにした。

以下、個別紹介。

 

〇個別解説(採用順)

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ゲンガー@ゲンガナイト

性格:臆病 特性:呪われボディ→影踏み

数値:135-x-100-222(252)-116(4)-200(252)(メガ後)

技:祟り目 ヘドロ爆弾 催眠術 身代わり

 

ランドロスがある程度本位的に重力を使用する際にシナジーがある催眠祟り目型。非重力下でも打つ機会はもちろんあるので安定はしないが、理想展開にハマれば、重力催眠1回で済む。

サイクルに寄った環境下で圧倒的な圧力を与えられる点が非常に優秀である。

課題であるミミッキュに対しては先発と次鋒であるスイクンランドが比較的強めなので安定感がある。

逆に祟り目の通りが悪いポケモンに対しては催眠を当てても基本無力であり、この構築のゲンガーはラストに展開することを想定しているため終盤の抜きを実現出来ない。なので、祟り目が通らない並びに対しての選出は控えるようにした。

 

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スイクン@突撃チョッキ

性格:控え目 特性:プレッシャー

数値:183(60)-x-136(4)-156(252)-137(12)-128(180)

技:熱湯 凍える風 ミラーコート 絶対零度

 

初手で面倒な相手を誘い殺しするだけでなく、ランド展開で面倒なマンダマンムーゲッコウガ等の枠との初手偶発対面を有利対面に変換する枠。

通常の型のスイクンを使っているとスイクンを受けながら見てくる相手に刺さる零度を自然に採用出来るだけでなく、テテフとの初手対面を制するなどその1:1交換性能の高さに魅力を感じて採用した。

また、特性の発動順を利用して大まかなS関係の把握が可能であるのも地味ながら重要なポイントであり、テテフやランドのようなゲンガーが上から倒されかねない相手に対するゲンガーの行動を決定する際に重要な情報アドバンテージを得られる。

 

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 霊獣ランドロス@ジメンZ

性格:意地っ張り 特性:威嚇

数値:191(212)-188(44)-112(12)-×-114(108)-128(132)

技:地震 岩石封じ 剣の舞 重力

 

ランドロスを受けで見てくる相手に痛烈に突き刺さる重力地震型。スイクン同様誘い殺し枠。

受け回し系サイクルを破壊するという点にだけ注目するとアタッカー気質のランドロスを受ける事は不可能であることに着目し、シーズン中は殴るランドロスの考察を続けていた。

ランドロス自体が中速域のポケモンであり、崩しの盤面を実現するのは難しいが次鋒として採用することによって以前の構築よりは崩しの盤面を作り出しやすくなった。

催眠に繋げることだけを意識するのであれば襷重力地震封じ爆発で良いのだが、今回は個の性能を最大限に引き出せるように組んだため剣の舞を採用している。剣の舞によってランドミラーを制しやすく、また爆発が無いことで再生技で重力ターンを誤魔化してくる相手に対して圧力をかけることも出来る。

重力+剣の舞を成立させられるほど隙のある盤面は作りづらく、若干使い辛さを感じたのもあり軸の解散に繋がった。

 

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ミミッキュ@フェアリーZ

性格:意地っ張り 特性:化けの皮

数値:151(164)-143(156)-124(188)-x-125-116

技:戯れ付く 影打ち 剣の舞 呪い

 

相手の展開軸に対する解答であり、なおかつ殴り合いにおいて最も強い駒として耐久振りミミッキュを採用。

呪いの採用により霊Zではないデメリットとして生じてしまう単体で崩せない範囲にもしっかりと削りを入れることが出来るだけでなく後続の起点を残せるため、上述の軸との整合性も取りやすい。

 

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カバルドン@ゴツゴツメット

性格:腕白 特性:砂起こし

数値:215(252)-132-169(124)-x-109(132)-67

技:地震 氷の牙 怠ける 欠伸

 

ここまでの並びで若干重いメタグロスボーマンダや、個体数こそ少ないものの処理が面倒なライボルトミミロップなどのメガ枠に一枠で一応全対応出来るためシナジーなどを無視して採用。

 

そもそも主軸を通すのが無理な時くらいしか選出しないので局所的な採用理由でも問題ないと判断した。

 

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ガルーラ@ガルーラナイト

性格:意地っ張り 特性:肝っ玉→親子愛

数値:181(4)-192(236)-121(4)-x-122(12)-152(252)(メガ後)

技:捨て身タックル 不意打ち 炎のパンチ グロウパンチ

 

通りがいい時にしか出さない。ゲンガーが止まる無と悪のいるパーティなどに選出した。

 

〇総評

スイクンランドロス→ゲンガーと順に展開するのが理想であり、スイクンを突破する相手に対してランドロスが強いため、基本的には重力催眠を展開できると考えていた。

しかし、現実はスイクンが序盤で雑に削られてしまいランドで相手に出来ないポケモンに突破されてしまう展開が多々あり、ゲンガーから素催眠で展開しなくてはならない試合も多かった。そのため、思考停止でレートを上げるという構築にはなりにくく、実際かなりレートにブレが生じたため解散。

裏軸を練っても良かったが、ランドロスの重力に頼らずゲンガーの催眠術を試行回数を稼ぐことで成立させる構築が苦手なのもあり煮詰めること無く別構築の考察に移った。