【S6最高2069最終2050】Hippogama Standard
〇はじめに
TN:KanzakiRanko Rate:2069→2050
特に言うこともない。構築の中身が気になる人だけ続きをどうぞ。
〇コンセプト
採用個体各枠での崩し要素の搭載を意識しつつ、その崩し要素をそれぞれ効果的に連関させる。崩しに意識を集中させると相手の展開に後手を取りがちなので、汎用的なストッパーを採用することでスタンダードな構築を目指した。
〇概要
個々の駒の性能を落とすことなく汎用的に構築を組む際に、それぞれの駒の連関を作り出すことで平面的な構築ではなく立体的な構築を組むのを目標とした。 連関を作り上げる上で手っ取り早いのは定数ダメージによる削り(火力不足や高耐久への対抗手段の増強)だと考え、技3枠で比較的完結しつつなおかつ呼ぶポケモンに毒の定数を効果的に与えられるゲッコウガにまず着目した。 ゲッコウガとの補完に優れており、なおかつ同様に無理なく定数を撒けるカバルドンが自然に構築入りをした。
それぞれの定数(=遅効的崩し)を効果的に活かしながらも自身が即効的崩しを行うことが出来るガルーラを採用することで基本軸を完成とした。さらに相手の展開型の構築に対しての回答になるだけでなく、ゲコカバ同様に定数ダメージを与えられるミミッキュを採用することで構築全体のストッパー性能の底上げとコンセプトの強化を行った。
この段階で構築コンセプトは満たせたと考えていたため、ガルーラを出せない際の即効的崩し枠として、ガルーラとは別方面(特殊高火力)から崩していけるメガリザードンYを採用した。この段階で構築単位で足りていない特殊への受けや切り返し力の強いクッションとしてジバコイルを最後に採用し、構築全体の噛み合わせを調整した。
以下、個別紹介。
〇個別解説
採用順での解説。
ゲッコウガ@ミズZ
性格:臆病 特性:変幻自在
数値:147-x-87-155(252)-92(4)-191(252)
技:ハイドロカノン 冷凍ビーム 水手裏剣 毒毒
【崩し要素】Z〔即効性崩し〕、毒〔遅効性崩し〕
対面での撃ち合い性能に優れており、Zを持たせることで範囲ではなく火力で崩すことも可能になったポケモン。しかし、素の火力数値が高いわけではないため数値受けで止まりやすいポケモンでもある。
襷激流挑発のような数値受けに役割を持てる型も開拓されているが、今回はZでの突破力と元来の対面性能を維持するために範囲を捨てて数値受けに刺さる毒を採用した。
7世代に入りケアしなければならない相手も増えたが先発からフィニッシャーまで幅広く役割を遂行できる。
★ケアすべき相手
【受け視点】カプ・コケコ/ミミッキュ/ガルーラ/キノガッサ/ミミロップ/ライボルト/etc…
【攻め視点】ドヒドイデ/カプ・レヒレ/アシレーヌ/ギャラドス/水全般/etc…
性格:腕白 特性:砂起こし
数値:215(252)-132-187(252)-x-93(4)-67
技:地震 氷の牙 怠ける 毒毒
【崩し要素】毒〔遅効性崩し〕
ゲッコウガが初手対面した際に一方的に殴り負ける相手に強めであり、相手のアタッカーの牽制になるゴツメカバ。ただし、攻める際のゲッコウガ視点で面倒になる耐久水や水アタッカーに弱いため2匹で完結した補完にはならない。
受けて流すだけではこの段階の2枠では勝てないためゲッコウガとともに毒で崩しも担えるようにした。
このポケモンで電気の一貫を切ろうとすると確実に過労死するため、選出段階で電気の一貫を切る役割なのか物理受けの役割なのかを明確に定めるようにしていた。あとは相手の役割集中にも気を付けないと簡単にプランが崩れるため最も慎重に扱った。
★ケアすべき相手
【受け視点】水全般/草全般
ガルーラ@ガルーラナイト
性格:意地っ張り 特性:肝っ玉→親子愛
数値:181(4)-159(236)-101(4)-x-102(12)-142(252)(メガ前)
【崩し要素】グンチ〔即効性崩し〕、毒∔猫〔遅効性崩しの加速〕
上記2枠では倒せない耐久水に対面で強く、それぞれの毒とのシナジーを兼ね備えながら汎用的なストッパーの役割もこなせるメガ枠。
猫騙しを採用することでストッパーとしての役割を強く求めることが出来た反面、不意打ちがない故に積んだ後の削りを行えないので一長一短。
水への後出しはかなり怪しいので釣り交換で場に展開する回数を増やさなければならなかったのが難しい点。また、相手の構築と選出を吟味して猫を打つか打たないかなどのシビアな判断も必要なので強いかといわれると疑問が残る。
だが、毒や後述の呪いとの組み合わせ、単純に捨て身グロ炎Pで完結した性能は、ガルーラが持てる役割の幅を広げられるため使用感の向上には繋がったと思う。
★ケアすべき相手
【受け視点】バシャーモ/カプ・コケコ/霊獣ボルトロス/メタグロス/ボーマンダ/etc…
【攻め視点】ゴツメ枠/ゲンガー/ガブリアス/シャンデラ/etc…
ミミッキュ@フェアリーZ
性格:意地っ張り 特性:化けの皮
数値:151(164)-143(156)-124(188)-x-125-116
技:戯れ付く 影打ち 剣の舞 呪い
【崩し要素】剣舞Z〔即効性崩し〕、呪い〔遅効性崩し〕
展開構築に一方的に蹂躙されかねないので、存在がストッパーでありながらも様々な崩し要素を持たせられるミミッキュを採用。
コンセプトでもある崩しの中に汎用的なストッパーを組み込むという考え方はこのミミッキュとガルーラで実現させている(逆にミミガルで止まらない/ミミガル選出できない場合は止めることが出来ないので対面で潰す動きになる)。
★ケアすべき相手
【受け思考】特に無いが、皮を雑に切ることだけはしないように気をつけて立ち回った。
【攻め思考】鋼枠全般/一部炎枠
リザ―ドン@リザードナイトY
性格:臆病 特性:猛火→日照り
数値: 153-x-98-161(252)-106(4)-167(252)(メガ前)
技:火炎放射 オーバーヒート ソーラービーム 目覚めるパワー氷
【崩し要素】晴れ炎技〔即効的崩し〕
ガルーラが厳しいゴツメ絡みのサイクルに出したいメガ枠。結果的に単純に通りのいい相手に投げるだけになってしまったが、この枠を他の炎枠に弄っても使用感は良くなかったので結局最後まで使った。炎枠でありながら耐久水に強めなのが実は最も強かった点かもれない。
カバルドンを強く呼ぶため、このポケモンをベースに選出を組むと相手の選出枠を実質1つ潰すことが出来たりするので、瞬間的に火力を出せるこのポケモンで良かったのかもしれない。
技構成は最も使い慣れてるものにしたが、全体的に上から潰されやすいためニトチャ型でも良かったかもしれない。
同族やシャンデラ意識でめざ氷→原始の力の方が絶対に良い。終わってから気がついた。
★ケアすべき相手
【受け思考】ステロ
【攻め思考】ガブリアス/ウツロイド/ヒードラン/シャンデラ/etc…
ジバコイル@突撃チョッキ
性格:控え目 特性:アナライズ
数値: 175(236)-x-135-189(172)-123(100)-80
技:10万ボルト ラスターカノン ボルトチェンジ 目覚めるパワー氷
【崩し要素】アナライズ[?]
リザYでサイクルを回すことを考えた際にタイプ補完として最も優秀だと感じたため採用。カバリザの並びでカバが崩されるポイントに水や草の特殊高火力があるが、それらに対抗するため持ち物はチョッキとした(今期の隠れたコンセプトとして崩しのポイントである特殊に対抗できるアイテムとして突撃チョッキを考察していたからでもある)。 特殊に後投げしつつ、アナライズ補正を活かした強烈な切り返しで一気にペースを作れるのは単純に強力であった。
また、構築を組む段階では気が付かなかったが、後攻ボルチェンとガルーラの組み合わせが非常に強力であった。今回MVPを上げるならこの子。
★ケアすべき相手
【受け視点】地面全般/炎全般
【攻め視点】地面全般(可能な限り地面の後出しを許さないような技選択をした)
〇雑記
コンセプト通りのムーブやゲームメイクを行えただけではなく、それがある程度環境に適応出来ていたとは考えている(現に20帯を7時間以上溶かすことなく彷徨った)。
欠点を上げるならば相手のリザの処理が相当面倒である点と全体的に中速である点。
前者に関してはリザジバコをマンダドラン等に変更することで対応できるかと考えもしたが、良い構成も浮かばなかったので結局うやむやのまま続けてしまった(立ち回り次第でなんとかなるのも事実)。
後者に関しては、スカーフを採用する気が起きなかったので妥協はしているが、格差マッチで催眠ゲンガーに何度もドレインされたことを考えるとS上昇技をうまく構築に取り入れるべきだったとは思った(豊富な先制技で誤魔化しているところが大きい)。
結果こそ微妙だが、最近組んだ構築の中では最も自信のある構築であり、満足はしている。
最後に対戦してくださった方、応援してくださった方、ありがとうございました。 またどこかでお会いしましょう。
何かあればコメントかTwitterまでどうぞ。