【S17最高最終2139】メイド式っ!二極化壁展開【最終70位】
〇はじめに
みなさんこんにちは!くるくるです。
まずはS17お疲れさまでした。ポケモンORAS環境もついに最終シーズンということで、多くの人が自分のすべてをつぎ込んで臨んだのではないかと思います。
そんな中私自身苦しみながらもなんとか自己最高レートを更新することができ、実りの多いシーズンになりました。
TN:KujoMiyukiで潜っていました、対戦された方ありがとうございました。
今シーズンも前シーズンに引き続き壁展開を主軸にした構築を中心に使用していました。最終シーズンなのに、嫁ポケであるペロリームを活躍させてあげられなかったのが心残りです。
↓こちらが最終順位
↓一応証拠用に撮影した最終レート
(画像横向きになぜかできなかった…見づらくてすみません)
ここで長い話をしても仕方ないので、早速構築紹介に移りたいと思います。
レート使用構築最後の構築記事になりますので、構築紹介が非常に長くなってます、すべてをこの記事に書き殴ったつもりですので、よろしければ最後までご覧になっていただけると幸いです。
(以下常態)
〇概要
使用していた並びはこちら。
前シーズン使用していた壁構築に感じていた、””相手に押し付ける強い勝ち筋が存在しない””という点を克服するところから構築を見直した。
そこで、壁展開からのバトンバシャを構築に組み込むことで、相手に押し付けるパワーをパーティに与えることを可能にした。
なぜこのような変更を加えたかというと、よく言われる話ではあるが、受け指向の構築は運負けを誘い、相手の行動に依存する面が大きく扱いが難しい。それに対して、攻めの構築は自分のやりたいことを通す関係上、相手依存になりにくく、逆に運勝ちを誘いやすい。受け指向には受け指向で強い面もあるが、現環境では攻め指向の方が、上位に食い込みやすい傾向にあると感じている。そういった理由で攻め指向の選出パターンを用意したことになった。
今回の構築では、前シーズンの構築で主軸に据えていた”壁+対面”から相手を詰めていく選出パターンと、”壁+バシャバトン”から相手にパーティパワーを押し付ける選出パターンとの、両極端な2つの選出パターンを用意したものになったため、二極化壁展開と名付けた(前者の選出パターンが”受け”寄りであるのに対して後者の選出パターンは”攻め”である)。
以下個体紹介。
〇個体紹介
トレーナーカード順に記載。採用順ではない。選出時勝率は対戦ログに残っている分だけなので、実際の勝率とはズレが生じている。
(リンク先のブログはすべて無断リンクですので問題があればご一報ください)
ガルーラ@ガルーラナイト
性格:意地っ張り 特性:肝っ玉→親子愛
努力値:H132 A236 B76 D4 S60
実数値:(メガ前)197-159-110-x-101-118
(メガ後)197-192-130-x-121-128
技:秘密の力 炎のパンチ 不意打ち グロウパンチ
選出時勝率:64%
6世代の覇者であるメガガルーラを今回は採用。
バシャのバトン先第一候補で、バトンガルーラということでこちらの記事を参考(調整丸パクリ)にさせていただいた。
調整は非常に絶妙で、耐久・素早さ・火力ともにとても使い勝手が良かった。
調整意図は参考記事のほうにすべて書いてあるのでそちらを参照にしていただきたい。
参考記事と違って、今回はビルドバトンなのでA上昇速度が遅いが、かわりに耐久が高まるのでバトン際の被弾を抑えやすい。
技構成は、非接触メインウェポンで運勝ちを拾いやすい秘密の力、ガルーラ自体に崩しの役割を持たせるためにグロウパンチ、バトン選出以外でSの遅さをカバーし、グロパンとの相性も良い不意打ちまで確定。ラス1の枠はいろいろ考えられるが、クチートやナットに対する処理速度の上がる炎のパンチを採用。バトン展開の際に滅ゲンが非常に重いのでゲンガーと1:1でもいいから処理速度を上げられる地震や噛み砕くもありだったかもしれない。
クレッフィとの相性補完自体はあまりよくなく、クレフガルーラでの壁+対面選出をするとサイクルが回せなくなるのが難点。対面選出をする場合は、死に出しから壁を盾にグロパンを積んで3タテを狙うことが多かった。
バトンさえ成立すれば物理受けすら粉砕するので相手のパーティに鉄壁メガヤドランかブルンゲル、シャンデラ(技範囲的に打点を取れない)がいない限りは活躍しやすい。クレセに対してはA6上昇しないと秘密で確定を取れないので、秘密の麻痺期待や、バシャでの削りを入れる必要があるので注意。
どのレート帯でも無難に強く、選出時の勝率はパーティ内で2位。
マンムー@ラムの実
性格:意地っ張り 特性:厚い脂肪
努力値:H12 A196 B20 D92 S188
実数値:187-192-103-x-92-124
技:地震 氷柱針 氷の礫 叩き落とす
選出時勝率:52%
バトン先第2候補。また、クレフゲンガー軸の壁+対面の選出でも積極的に選出していく。
調整はこちらの記事を参考にさせていただいた。
調整は自分の構築に合うようにかなりカスタマイズしたが、発想はライカさんのバトンマンムーからお借りした。
HADラインは参考記事とほぼ同じだが、参考記事よりBラインをだいぶ下げ、かわりにSラインを準速ガッサ抜き抜きまで振った。理由は、ビルドバトン・壁展開をする関係上Bは多少甘えても問題なく、逆に準速ガッサよりSを確保することで、バトン展開ではない時の汎用性を残した。
今回の構築の文句なしのMVP。選出時勝率は高くないが、2000以上のレート帯での勝率だけだと70%後半ほどある。終盤戦はガルーラではなくマンムーにばかりバトンをしていた。
対クレセリアへの安定感がガルーラ以上であり、ボルトに対して強いバトン先として重宝した。叩き落とすの採用によりクレセリアに対しての安定打点になる。また、クレフマンムーゲンガー選出の際に相手のポリ2などに叩きを入れられたりするなど、打つ場面はそこそこあった。
また、バトン先だけではなくクレフゲンガーマンムーの並びでも選出していた。特にカバルドンがパッと見重いこのパーティでは、初手起点作りカバルドンに対してマンムーを合わせ仕事をさせることなく(氷柱を2回で5発当てれば)処理することができeasywinを拾いやすかった。
Dに厚めに割いていることもあり、対ウルガモスや、壁張り後ならば対ゲッコウガの相手もできる。ボルトマンムー対面は地震安定。対害悪など幅広い活躍をしてくれた。
最初は地面枠としてガブを採用していたが、ヤチェを持たせなくてもボルトに強く、ラムを持たせることでバトン先としても単体としても安定感のあるマンムーの方が今回の構築にはあっていた。
バシャーモ@弱点保険
性格:腕白 特性:加速
努力値:H252 B252 S4
実数値:187-140-134-x-90-101
技:飛び膝蹴り バトンタッチ ビルドアップ 守る
選出時勝率:67%
クレッフィに次いで構築の軸といっても過言ではないポケモン。壁+剣舞も考えたが、どうせ2加速必要なバトン先が多く、バトン際の被弾を抑えつつ、弱保との相性もいいビルドバトンを採用した。後述のニンフィアへのバトン展開も可能になる。
実はこのポケモン自体は前シーズン2ウェポンで自身がアタッカーになる型で使用しており、その際に感じた圧倒的耐久力と爆発力に惚れ込み、今回採用に至った。
バトン展開が最重要ではあるが、このポケモン自身も抜きエースとして活躍できるように飛び膝蹴りを採用。この枠は吠えるスイクン対策の吠えるや身代わりなどいろいろな変化技が採用候補に挙がるが、1ビルドで十分な火力を出せ、バトンメタ選出をされた時にでも勝ち筋を残すことのできる攻撃技採用は正解だったと思う。
アローやギャラ、マンダなど、本来苦手なポケモンですら、壁下で起点にでき、弱点技を打ってくるようなら弱保によるAC2段階上昇からのガルーラへのバトンで無双が狙える(もしくはバシャ自体で抜いていくことも可能)。
ゲンガーやギルガルドなど本来得意な相手に何一つ有効打がなく、苦手な相手になってしまい、使用回数が少なく、壁とアンチシナジーな守るを叩き落とすに変更するか悩んだが、岩封ガブがバトン際にS操作してくるのを守るで余剰加速させて防ぎつつ、クレセ対面でスワップか電磁波展開かトリル展開かを様子見できたりなど地味ながらかなり重要な技だったので変更することはできないと感じている。膝を叩きにするとバシャ自体の爆発力の低下により、対スイクンに非常に薄くなってしまうので候補外。
膝を半減で受けれると思ってる甘えたポケモンは抹殺できますよ^-^
選出時勝率はパーティ内1位。よく頑張った(最終日1回目の21チャレで急所被弾して負けたお前を絶対に忘れない)。
クレッフィ:光の粘土
性格:図太い 特性:悪戯心
努力値:H252 B252 S4
実数値:164-x-157-x-107-96
技:イカサマ 電磁波 リフレクター 光の壁
選出時勝率:58%
このブログの構築記事でついに3回目の登場となった。
毎回毎回同じこと書いても仕方ないのであまり書くことがない()
今回の構築の二つの極端な選出パターンをつなげてくれるkeyポケモン(鍵だけに)。
バトン展開の際は展開阻害されるポケモンがいても初手選出して無理矢理壁を張る。
展開阻害をしてくるポケモンは以下の2種類。
・挑発持ちでクレッフィより上から挑発をしてくる(トレースサナ・化身ボルトなど)
・弱点技でワンパンを狙ってくる
前者のポケモンが初手に出てきた場合は壁を張ろうとせず、即座にガルーラやマンムーに引いて対面有利を取ってサイクル戦を仕掛けつつ隙を見てバトン展開を行う。
後者のポケモンが出てきた場合はそのポケモンに合わせた壁を張り一発耐え(初見でこのパーティの並びで壁クレフ断定行動してくる相手は天才です、諦めましょう)、2ターン目に両壁を張るor起点回避で電磁波を撒く。
両壁展開してなるべく早くバシャ展開に持ち込みたいため、初手で切る(もしくは無理のないバシャ引きが可能なら両壁展開→即バシャバック)動きを意識した。
壁+対面選出の場合は、前者と全く逆で、なるべくクレフを温存してクレフをクッションにしながらサイクルを回せるように意識して立ち回る。壁を張りなおす機会が多いので、こっちの選出パターンの際は繊細なプレイングが必要。
最高レート更新時はこいつで決めたので、パーティの顔はこいつかもしれない。圧倒的選出率1位。
ゲンガー@ゲンガナイト
性格:臆病 特性:浮遊→影踏み
実数値:(メガ前)157-x-81-160-96-178
(メガ後)157-x-101-200-116-200
技:祟り目 ヘドロ爆弾 鬼火 身代わり
選出時勝率:43%
前回までの構築では、構築の中心的存在だったメガ枠。今季はこいつの刺さりがあまりよくないと感じていたのと、バトンでeasywinを狙う雑なプレイングばかりしてたのでうまく活躍させてあげられなかった。
相手はガルバシャマンムーという並びに対して物理受けを選出せざる負えないので、そういった選出に対してクレフゲンガーで詰めていけることが多く二極化選出が刺さっているなとは感じた。
このメガゲンガーは数的有利をとっても勝ちに持っていけないのが本当に難しく、普段は道連れゲンガーばかり使っている私には立ち回りが甘くなってしまうことが多かった。実際高レート帯ではこの立ち回りの甘さが原因で負けることが多かった。
後述のニンフィアとサイクルもしにくいことを考えても、”受け”指向の選出パターンをもう少し煮詰めていきたい。
ニンフィア@カゴの実
性格:控えめ 特性:フェアリースキン
努力値:H244 B220 C4 D4 S36
実数値:201-x-113-144-151-85
技:ハイパーボイス アシストパワー 瞑想 眠る
選出時勝率:35%
この枠が本当に決まらなかった。ボルトに不利を取らず、瞑想スイクンで詰まないポケモンを模索していたところこのポケモンを採用するに至った。
調整はよくいる瞑想ニンフィア。マンダの捨て身耐えの物理耐久を確保し、Sを同速意識で厚めに振っている。
技は瞑想眠るハイボは確定で、ラス1枠に今回はアシストパワーを採用してみた。この技を採用することでビルド弱保バシャのバトン先としても選出できるようになり、選出パターンに柔軟性を生み出すことに成功した。
本来瞑想ニンフィアは瞑想スイクンに対して決して有利ではない(プレッシャーによるPP枯らしで負ける)が、アシストパワー採用により瞑想積み合い後に確実に勝てるようになる。
瞑想6積み4振りニンフィアのアシストパワー(威力260)、対瞑想6積みH252スイクンに対する与ダメは129~152(62.3~73.4%)→眠るで受からない
ただ、なかなかうまく使ってあげられず、選出回数も控えめ、選出しても活躍した試合も少ない。クレフゲンガーとサイクルを回せるようなタイプ相性補完が取れるポケモンに変更すべきだったかなあとは思っている。
〇選出パターン
初見殺し感が強いと仲のいいフォロワーさんに言われた通り、バトン警戒は初見ではあまりされないので、バトンが通せるならバトンを通す、という選出の仕方をしていた。
特にサイクル指向パは積みの要素(このパーティだとバシャバトンが積みに当たる)に弱く、崩しやすいのでバトン選出を通す。逆に相手の対面や、積み構築にはクレフゲンガー軸を通していく。
~具体的な選出パターン~
・対CDG4などのガルクレセドラン
21帯で体感だが非常に多かった対面+サイクル構築。バシャーモバトンをとおしていける構築なのでバシャバトン。取り巻きにもよるがバトン先は比較的マンムーの方が通しやすい。ガッサの被選出率は2割程度なので切ってる(出てきてもバシャにガッサを合わされない限り問題ない)。ゲンガーの型次第で負けかねないので再戦時はなるべくクレフゲンガー軸で選出。
・対純正厨パ
今季の上位陣はテンプレガルスタンが少なく、このような純正厨パとのマッチングは19帯で多かった印象。個々の型が読めないので、幅広く対応できるクレフゲンガー軸+マンムーという選出をしていた。ボルトが巧み気合ボーラ―以外ならばそこそこの勝率で勝てる。
・対マンダ軸サイクル
サイクル最高峰メガ枠マンダを軸に、マンダの相方として対応範囲の広いメガ枠としてバシャーモを据えた構築。いろいろな形にカスタマイズできる構築だが、基本的にはサイクル指向のパーティなので、バシャバトンからのガルーラで勝ち。バシャが不意の事故(急所被弾、膝外し地面わこつ)で倒れても、壁を盾に強引にメガガルで3タテも全然狙える。
・対ポリクチ・ガルクチクレセ
トリルから低速高火力アタッカーであるメガクチートを展開する構築。もしくは、ガルクレセとセットで、対面操作をしながらクチートによる制圧を目指してくることもあり、構築の幅が広い。
基本的にクチートは足が遅く、取り巻きもバシャのビルド展開は止めにくい(電磁波クレセではバシャーモに積みの猶予を与え、なおかつバシャーモの後攻バトンを許すため展開阻害にならない)ので、バトンバシャからのガルーラ展開(相手の取り巻きに合わせてマンムーと選択)をして勝ち。トリックルーム展開がめんどくさいが、トリル要員がポリ2だとバシャ展開の阻害ができないのでどうでもよい。クレセからのトリル展開だと少し面倒だが、トリルエースであるクチートが物理アタッカーなので、ビルドバトンさえ決めれば、クチートに全抜きされることはなく、ガルーラで充分崩せる。
・対カバルカイリュー
相性補完の優れた並びによる積みサイクル。裏にカバリザの並びを作れたり、積み主体でカスタマイズ性能が高い。リザルカ2メガだとどちらのメガ枠も型がわかりにくいのも難点。
積み主体の構築であり、型の多様性まで考慮して、対応範囲が広く、積み展開に強いクレフゲンガーマンムーで選出。勝率はかなり高い。
パーティ単位でカバが刺さっているように見えるのか、基本初手起点作りカバで来るので、マンムーで無償突破を狙う。裏から出てきたメガ枠に対して積まれると厄介なのでマンムーを捨てつつクレフ死に出し壁展開で、メガゲンガーで詰め切れる。
〇まとめ
2つの軸自体が非常に強力で、うまく環境に適応できたのではないかと思う。18,19帯で苦戦し、そこでパーティとしての勝率を大きく落としてしまったが、2000帯からはレートを大きく溶かすこともなく、高い勝率を維持しながら戦えたのには今回の構築に手応えを感じることができた。パーティコンセプトが強かったのに対して、細部が若干粗削りだったところは反省点である(構築コンセプトを思いついたのがシーズン終了5日前だったので実践を通して煮詰めていったので、煮詰めきれなかったという言い訳)。2100から2200を狙えなくもない手応え自体は感じていたが、使用者が弱く、メンタルが持たなかったので高みに上りきることができなかった。7世代環境ではより上位での対戦を経験してさらに上を目指していきたい。
〇雑記
最後になりますが、ここまで読んでくださりありがとうございます。6世代対戦環境最後になんとか自己最高レートを更新することができ、非常にうれしいです。また7世代環境でお会いしましょう!!それでは~♪
Q.構築名のメイド式っって何?
A.TNである九条みゆきというキャラがメイドだからです。庶民サンプル面白いです、ぜひ見ましょう!