【S7使用構築】愚者一得ガルランドミミ
〇はじめに
S7最終盤に使用していた構築は並びだけ報告したが、この記事ではそれまで使用していた構築の紹介になる。
最高20手前くらい。
勝率が安定しなさ過ぎたので使用をやめて改善案を考えていたが、隠すほどの内容でもないので公開することにした(記事を書きたくなっただけでもある)。
〇コンセプト
交換=相手へのダメージ0、相手からのダメージだけ一方的に受ける行為と捉えると、大きなディスアドバンテージになる。このような見方”だけ”すると、交換を伴わずに制圧出来る構築が最も強力と考え、可能な限り交換を廃した構築を目指した。
〇構築概観
ガルーラ@ガルーラナイト
性格:意地っ張り 特性:肝っ玉→親子愛
数値:181(4)-191(236)-121(4)-x-122(12)-152(252)
技:捨て身タックル 不意打ち グロウパンチ 炎のパンチ
ランドロス@気合の襷
性格:意地っ張り 特性:威嚇
数値:165(4)-216(252)-110-x-100-143(252)
ミミッキュ@ゴーストZ
性格:意地っ張り 特性:化けの皮
数値:131(4)-156(252)-100-x-125-148(252)
技:シャドークロー じゃれつく 影打ち 剣の舞
ウルガモス@ウイの実
性格:臆病 特性:炎の体
数値:173(100)-x-112(212)-162(52)-126(4)-150(140)
技:炎の舞 めざめるパワー地面 鬼火 蝶の舞
ギャラドス@ヒコウZ
性格:陽気 特性:威嚇
数値:171(4)-177(252)-99-x-120-146(252)
技:滝登り 氷の牙 飛び跳ねる 竜の舞
ジバコイル@弱点保険
性格:控えめ 特性:頑丈
数値:145-x-136(4)-200(252)-110-112(252)
技:10万ボルト ラスターカノン めざめるパワー炎 ボルトチェンジ
〇概要
行動保証と撃ち合い性能
今回の構築の根幹になっているのは、
★行動保証
★広範囲との撃ち合い有利
という二点である。
上記のコンセプトを実現する上でこの二点が重要になるので、この条件に見合ったポケモンから採用した。
まずメガ枠として広範囲との撃ち合いに最も優れていると考えていたガルーラを採用。Z枠には化けの皮がコンセプトにマッチしているミミッキュが適役と判断した。
役割集中
ただ単に対面勝ちだけを想定しても限界がある。というのも、どんなポケモンにも確実に勝てない相手が存在するからだ(打点が通らない・数値で受け切れるなど)。
そこで、このような事態を強引に誤魔化す手段として役割集中を意識して残りのポケモンを採用した。
ガルーラ+ミミッキュの時点で物理受けへの役割集中は出来ているが、選出全体での役割集中がないとサイクル偏重の環境では不十分だと感じていた。そこで物理受け=地面という形が環境に出来ていたので、特殊アタッカーでありながら地面を呼ぶことの出来るジバコイルを採用。特性:頑丈で採用することで前項で述べていた対面性能を確保。火力に不安が残るので弱点保険を持たせることでこの問題を解決した。
さらに、物理役割集中の駒として襷ランドロスを採用した。襷を持ちながらZ技並みのダメージを強引に叩き出せる大爆発を使用できるだけでなくステルスロックも撒けるため、ガルーラミミッキュで見れる範囲が広がる。
誤魔化し枠の採用
理論上対面構築は強そうに見えるが、相手にしていて無理な構築も多く、どうしても引き行動を取らなくては勝てない事がある。
そこでコンセプトに反するものの、最低限サイクルを回せる必要性があると考えていた。
ただし、どっしりとした物理受けを採用してしまうのではなくアタッカーとしての性能が高いことが望ましかったのでウルガモスを採用。上述の4枠では苦手なメタグロスやカミツルギ入りの構築に後投げから一定確立でアドを稼ぎつつ強烈に切り返しを狙う。
この構成のウルガモスでは相手の水が厳しいので補完的な理由でギャラドスを採用。ギャラドスで水を誘いながらZで役割破壊を行いウルガモスを通す形を作った。
この二体はコンセプトの対面性能を全く満たせていないが、環境にコンセプトを通す上で必要な妥協点だと考えている。
〇個別解説
ASガルーラのメリットは準速メガバシャと同速勝負が出来るだけでなく、中速帯激戦区の80族付近を抜いており、さらに準速ミミッキュまで抜ける点。
ガッサ抜き耐久振りの明確なメリットが浮かばなかったので抜ける範囲がぐんと広がる準速が好み。
対面構築ならば猫不意が良さそうだが、ガルーラの展開は基本二手目であり、相手も残り二匹であることが多く、居座り引き両方にある程度対応できるグロ不意捨て身が良いと考えている。
グロウを持つことで低速帯を強引に崩していける。
地震+大爆発で積み技抜きで崩しにも行ける。カバの欠伸展開も切れるのが非常に優秀。
ステルスロックを持つことでガルーラ・ミミッキュの見れる範囲を拡張できる。
意地なのは単純に地震+爆発の指数を底上げするだけでなく、威嚇を入れられてもマンダに岩石連打が出来るから。
ミミZでは鋼や炎に不安が残るので霊Z。主にラス1運用。
物理耐久ラインに関しては、昔なゆたさん(@nyt_pk)と一緒に考察していたときの調整をそのまま使用した。
→エスパーZテテフ+マゴウルガモス - なゆたのポケモン日記
引用よりSラインを引き上げているが、準速ミミの上から鬼火を入れたかったためである(準速ミミを意識したS調整の上を行けるように抜き抜き調整にしているが役に立ったかは不明)。
また、羽休めで詰ませるよりめざ地で見れる範囲を広げたほうが今回の構築の場合有意義だと判断したため、羽は切っている。恩恵として、ヒ―ドランだけでなく、アーゴヨンに対しても打点を持てるため選出幅が広がる。
ガルーラ軸では面倒なグロス・ロップ軸やカミツルギ入りに投げる。後投げがアドに直結する可能性がある珍しいポケモンであり、不利を有利にひっくり返す可能性を秘めている。また、同系統のガルミミ軸に対してもこのポケモンのおかげで有利に立ち回りやすい。
最初はメガで採用していたが、ウルガモスを通す動きを作れる型の方が有意義であると考え飛行Zでの採用となった。
メガよりは出しやすくなったものの、露骨に不利対面を作りやすく、さらにその出し負けをリカバリー出来る構築では無いので微妙だった。
詳しくはサブブログに書いたのでこちらを参照してほしい。
〇総評
それぞれ光るものはあるがこの6体で並びとするには欠陥が目についた。
特にギャラドスは構築の歪みであり、最後まで納得できなかった。
今の環境で尖った対面構築を作るのも使うのも難しいとは思うが、面白い動きが出来たので叩き台として公開。
ガルミミランド自体は結果を出している人もいるので構築全体が少し甘かったと反省。
何か質問があればコメントまで。
おわり。
S7
TN:Camellia
最高2021
並びだけ。対戦数をかなりこなしたが、この形に辿り着くまで時間がかかりすぎ。
来期は潜らないので少し残念。
またどこかで戻った時に頑張ります(*^^)v
Spatial Thanks
通話窓で一緒に考察したなゆたさん、ゴルトさん、ゆとりさん、雨宮さん
【構築】Masturbation Rain
〇コンセプト
リザYとマンダを咎める雨。気持ちよくなるのが第一。
〇個別解説
Politoed @ Waterium Z
Ability: Drizzle
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 204 HP / 76 Def / 156 SpA / 4 SpD / 68 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Hydro Pump
- Icy Wind
- Perish Song
- Protect
単体性能の高いあれ。ミミZは耐えます。
ラグとセットで出してもいいし出さなくてもいい。
Swampert-Mega @ Swampertite
Ability: Swift Swim
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 252 Atk / 4 SpD / 252 Spe
Adamant Nature
- Waterfall
- Earthquake
- Ice Punch
- Substitute
身代わりは雨ターン調整やZを透かすのに便利。耐久水程度なら地震でゴリ押す方向性で選出したり。
Thundurus @ Eject Button
Ability: Prankster
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 228 HP / 68 Def / 68 SpA / 4 SpD / 140 Spe
Bold Nature
IVs: 0 Atk
- Thunderbolt
- Hidden Power [Ice]
- Thunder Wave
- Rain Dance
オナニーポイント。
リザYの晴れを打ち消しながらラグに繋げたり、単純なマンダストッパーだったり。
雨の切れたラグの前で舞ってくるミミに後投げしながら影より上から電磁波を撒くため準速ミミ抜き。耐久はミミZ耐えだが、CはいらないのでDに回して良さそう。テキトーに調整した。
Landorus-Therian @ Figy Berry
Ability: Intimidate
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 252 HP / 252 Def / 4 SpD
Impish Nature
- Earthquake
- Rock Tomb
- U-turn
- Bulk Up
ゲンガーを選出する際のクッション。単体としては強いけど、今回の並びの補完としてはイマイチかも。
Gengar-Mega @ Gengarite
Ability: Shadow Tag
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 236 HP / 12 Def / 4 SpA / 4 SpD / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Shadow Ball
- Perish Song
- Destiny Bond
- Protect
脱出とシナジー取りつつ数値受けを崩せそうだったので採用。
こいつがあまりにイマイチだった。
Mimikyu @ Ghostium Z
Ability: Disguise
Level: 50
Shiny: Yes
EVs: 4 HP / 252 Atk / 252 Spe
Adamant Nature
- Shadow Claw
- Curse
- Substitute
- Pain Split
数値受けに削りを入れる。
ミミボルトラグなんて出し方もできるので、より広く雨展開出来たり出来なかったり。
〇総評
相手はまさかボルトが雨を降らせてラグに繋ぐなんて考えないので、脱出した瞬間射精が出来る。使っていて愉快な構築。強くはない。
おわり。
【雑記】ポケモンBGM
ローラーさんの記事を見て真似したくなったので・。・
ポケモン好きな人はこういう記事も楽しめるかなと思ったり。
挙げ出すと限りがないので5曲だけセレクトしました。戦闘曲だけに絞ってます。
1.戦闘!ジムリーダー(カントー(金銀版))
世代的に初代と金銀の狭間世代?なのですが、僕は金銀が初めてプレイしたポケモンのゲームでこのBGMが今でも1番好きです。
ジョウト制覇からのカントーへの冒険は胸が高鳴る展開でした。2世代カントーBGMはどれも好きですね。
2.戦闘!伝承者ヒガナ
戦闘狂してた時代のお供。今聞いても鳥肌立つくらいには名曲だと思います。
1シーズン1000戦とかしてたあの頃が懐かしいです。楽しかったなぁ6世代……
3.戦闘!チャンピオンアイリス
キャラの特徴とチャンピオン戦特有の厳かさが絶妙なバランスで保たれている良曲だと思います。
BW2はリアルタイムでプレイはしてないですが、久しぶりにポケモンをした時にストーリーに感動したので思い入れが強いですね。
4.戦闘!アクロマ
初めて聴いた時戦闘を忘れて聴き入った曲。すごくかっこいい。ラスボス感ありますよね(アクロマはラスボスではないと思うけど)。
5.戦闘!チャンピオングリーン
最後は王道ですが、この曲。ライバルがチャンピオンとなって主人公の前に立ちはだかるという胸熱展開ですが、この展開になったのは初代だけですよね。世代が進むにつれてライバルが親友?みたいな立ち位置に落ち着いていったのは個人的に少し残念でした。
今作のハウくんはそういう意味では良かったです。
以上、少なめですが好きなBGMをセレクトしてみました。シロナ戦とか戦闘以外のBGMとか好きな曲は多々ありますが挙げ始めると限りがないですね。
【S6使用構築2】Easy Standard
〇コンセプト
殴り合いの中に展開を織り交ぜ、比較的思考停止で試合を終わらせる。
〇概要
重力ランドロス+催眠ゲンガーのムーブが強力であることをSDで回しながら再確認したが、この展開だと初手がランドロスで縛られる点があまりに弱かったため、初手を別のポケモンに置き換えることで展開していくことを考えた。
ランドゲンガーの並びに刺さり、なおかつ展開阻害が狙えるテテフ軸などに抗うことが出来るだけでなく、1:1性能の高さを評価して初手にチョッキスイクンを置くことでランドとの補完を見た目上形成することが出来ると考えた。
この段階でスイクン→ランドロス→ゲンガーという展開順を決定し、基本的にはほぼ全ての構築にこの軸を投げることにした。しかし、祟り目催眠ゲンガーではラスト抜き切れない相手も多く存在するため、悪や無に対して抜きを展開できるガルーラを、構築全体で面倒になるメガ枠に対応できるカバルドン、そして展開型の構築に攻めながら対抗できるミミッキュを採用して裏軸とすることにした。
以下、個別紹介。
〇個別解説(採用順)
ゲンガー@ゲンガナイト
性格:臆病 特性:呪われボディ→影踏み
数値:135-x-100-222(252)-116(4)-200(252)(メガ後)
技:祟り目 ヘドロ爆弾 催眠術 身代わり
ランドロスがある程度本位的に重力を使用する際にシナジーがある催眠祟り目型。非重力下でも打つ機会はもちろんあるので安定はしないが、理想展開にハマれば、重力催眠1回で済む。
サイクルに寄った環境下で圧倒的な圧力を与えられる点が非常に優秀である。
課題であるミミッキュに対しては先発と次鋒であるスイクンランドが比較的強めなので安定感がある。
逆に祟り目の通りが悪いポケモンに対しては催眠を当てても基本無力であり、この構築のゲンガーはラストに展開することを想定しているため終盤の抜きを実現出来ない。なので、祟り目が通らない並びに対しての選出は控えるようにした。
スイクン@突撃チョッキ
性格:控え目 特性:プレッシャー
数値:183(60)-x-136(4)-156(252)-137(12)-128(180)
初手で面倒な相手を誘い殺しするだけでなく、ランド展開で面倒なマンダマンムーゲッコウガ等の枠との初手偶発対面を有利対面に変換する枠。
通常の型のスイクンを使っているとスイクンを受けながら見てくる相手に刺さる零度を自然に採用出来るだけでなく、テテフとの初手対面を制するなどその1:1交換性能の高さに魅力を感じて採用した。
また、特性の発動順を利用して大まかなS関係の把握が可能であるのも地味ながら重要なポイントであり、テテフやランドのようなゲンガーが上から倒されかねない相手に対するゲンガーの行動を決定する際に重要な情報アドバンテージを得られる。
霊獣ランドロス@ジメンZ
性格:意地っ張り 特性:威嚇
数値:191(212)-188(44)-112(12)-×-114(108)-128(132)
技:地震 岩石封じ 剣の舞 重力
ランドロスを受けで見てくる相手に痛烈に突き刺さる重力地震型。スイクン同様誘い殺し枠。
受け回し系サイクルを破壊するという点にだけ注目するとアタッカー気質のランドロスを受ける事は不可能であることに着目し、シーズン中は殴るランドロスの考察を続けていた。
ランドロス自体が中速域のポケモンであり、崩しの盤面を実現するのは難しいが次鋒として採用することによって以前の構築よりは崩しの盤面を作り出しやすくなった。
催眠に繋げることだけを意識するのであれば襷重力地震封じ爆発で良いのだが、今回は個の性能を最大限に引き出せるように組んだため剣の舞を採用している。剣の舞によってランドミラーを制しやすく、また爆発が無いことで再生技で重力ターンを誤魔化してくる相手に対して圧力をかけることも出来る。
重力+剣の舞を成立させられるほど隙のある盤面は作りづらく、若干使い辛さを感じたのもあり軸の解散に繋がった。
ミミッキュ@フェアリーZ
性格:意地っ張り 特性:化けの皮
数値:151(164)-143(156)-124(188)-x-125-116
技:戯れ付く 影打ち 剣の舞 呪い
相手の展開軸に対する解答であり、なおかつ殴り合いにおいて最も強い駒として耐久振りミミッキュを採用。
呪いの採用により霊Zではないデメリットとして生じてしまう単体で崩せない範囲にもしっかりと削りを入れることが出来るだけでなく後続の起点を残せるため、上述の軸との整合性も取りやすい。
性格:腕白 特性:砂起こし
数値:215(252)-132-169(124)-x-109(132)-67
技:地震 氷の牙 怠ける 欠伸
ここまでの並びで若干重いメタグロス、ボーマンダや、個体数こそ少ないものの処理が面倒なライボルトやミミロップなどのメガ枠に一枠で一応全対応出来るためシナジーなどを無視して採用。
そもそも主軸を通すのが無理な時くらいしか選出しないので局所的な採用理由でも問題ないと判断した。
ガルーラ@ガルーラナイト
性格:意地っ張り 特性:肝っ玉→親子愛
数値:181(4)-192(236)-121(4)-x-122(12)-152(252)(メガ後)
技:捨て身タックル 不意打ち 炎のパンチ グロウパンチ
通りがいい時にしか出さない。ゲンガーが止まる無と悪のいるパーティなどに選出した。
〇総評
スイクン→ランドロス→ゲンガーと順に展開するのが理想であり、スイクンを突破する相手に対してランドロスが強いため、基本的には重力催眠を展開できると考えていた。
しかし、現実はスイクンが序盤で雑に削られてしまいランドで相手に出来ないポケモンに突破されてしまう展開が多々あり、ゲンガーから素催眠で展開しなくてはならない試合も多かった。そのため、思考停止でレートを上げるという構築にはなりにくく、実際かなりレートにブレが生じたため解散。
裏軸を練っても良かったが、ランドロスの重力に頼らずゲンガーの催眠術を試行回数を稼ぐことで成立させる構築が苦手なのもあり煮詰めること無く別構築の考察に移った。
【S6最高2069最終2050】Hippogama Standard
〇はじめに
TN:KanzakiRanko Rate:2069→2050
特に言うこともない。構築の中身が気になる人だけ続きをどうぞ。
〇コンセプト
採用個体各枠での崩し要素の搭載を意識しつつ、その崩し要素をそれぞれ効果的に連関させる。崩しに意識を集中させると相手の展開に後手を取りがちなので、汎用的なストッパーを採用することでスタンダードな構築を目指した。
〇概要
個々の駒の性能を落とすことなく汎用的に構築を組む際に、それぞれの駒の連関を作り出すことで平面的な構築ではなく立体的な構築を組むのを目標とした。 連関を作り上げる上で手っ取り早いのは定数ダメージによる削り(火力不足や高耐久への対抗手段の増強)だと考え、技3枠で比較的完結しつつなおかつ呼ぶポケモンに毒の定数を効果的に与えられるゲッコウガにまず着目した。 ゲッコウガとの補完に優れており、なおかつ同様に無理なく定数を撒けるカバルドンが自然に構築入りをした。
それぞれの定数(=遅効的崩し)を効果的に活かしながらも自身が即効的崩しを行うことが出来るガルーラを採用することで基本軸を完成とした。さらに相手の展開型の構築に対しての回答になるだけでなく、ゲコカバ同様に定数ダメージを与えられるミミッキュを採用することで構築全体のストッパー性能の底上げとコンセプトの強化を行った。
この段階で構築コンセプトは満たせたと考えていたため、ガルーラを出せない際の即効的崩し枠として、ガルーラとは別方面(特殊高火力)から崩していけるメガリザードンYを採用した。この段階で構築単位で足りていない特殊への受けや切り返し力の強いクッションとしてジバコイルを最後に採用し、構築全体の噛み合わせを調整した。
以下、個別紹介。
〇個別解説
採用順での解説。
ゲッコウガ@ミズZ
性格:臆病 特性:変幻自在
数値:147-x-87-155(252)-92(4)-191(252)
技:ハイドロカノン 冷凍ビーム 水手裏剣 毒毒
【崩し要素】Z〔即効性崩し〕、毒〔遅効性崩し〕
対面での撃ち合い性能に優れており、Zを持たせることで範囲ではなく火力で崩すことも可能になったポケモン。しかし、素の火力数値が高いわけではないため数値受けで止まりやすいポケモンでもある。
襷激流挑発のような数値受けに役割を持てる型も開拓されているが、今回はZでの突破力と元来の対面性能を維持するために範囲を捨てて数値受けに刺さる毒を採用した。
7世代に入りケアしなければならない相手も増えたが先発からフィニッシャーまで幅広く役割を遂行できる。
★ケアすべき相手
【受け視点】カプ・コケコ/ミミッキュ/ガルーラ/キノガッサ/ミミロップ/ライボルト/etc…
【攻め視点】ドヒドイデ/カプ・レヒレ/アシレーヌ/ギャラドス/水全般/etc…
性格:腕白 特性:砂起こし
数値:215(252)-132-187(252)-x-93(4)-67
技:地震 氷の牙 怠ける 毒毒
【崩し要素】毒〔遅効性崩し〕
ゲッコウガが初手対面した際に一方的に殴り負ける相手に強めであり、相手のアタッカーの牽制になるゴツメカバ。ただし、攻める際のゲッコウガ視点で面倒になる耐久水や水アタッカーに弱いため2匹で完結した補完にはならない。
受けて流すだけではこの段階の2枠では勝てないためゲッコウガとともに毒で崩しも担えるようにした。
このポケモンで電気の一貫を切ろうとすると確実に過労死するため、選出段階で電気の一貫を切る役割なのか物理受けの役割なのかを明確に定めるようにしていた。あとは相手の役割集中にも気を付けないと簡単にプランが崩れるため最も慎重に扱った。
★ケアすべき相手
【受け視点】水全般/草全般
ガルーラ@ガルーラナイト
性格:意地っ張り 特性:肝っ玉→親子愛
数値:181(4)-159(236)-101(4)-x-102(12)-142(252)(メガ前)
【崩し要素】グンチ〔即効性崩し〕、毒∔猫〔遅効性崩しの加速〕
上記2枠では倒せない耐久水に対面で強く、それぞれの毒とのシナジーを兼ね備えながら汎用的なストッパーの役割もこなせるメガ枠。
猫騙しを採用することでストッパーとしての役割を強く求めることが出来た反面、不意打ちがない故に積んだ後の削りを行えないので一長一短。
水への後出しはかなり怪しいので釣り交換で場に展開する回数を増やさなければならなかったのが難しい点。また、相手の構築と選出を吟味して猫を打つか打たないかなどのシビアな判断も必要なので強いかといわれると疑問が残る。
だが、毒や後述の呪いとの組み合わせ、単純に捨て身グロ炎Pで完結した性能は、ガルーラが持てる役割の幅を広げられるため使用感の向上には繋がったと思う。
★ケアすべき相手
【受け視点】バシャーモ/カプ・コケコ/霊獣ボルトロス/メタグロス/ボーマンダ/etc…
【攻め視点】ゴツメ枠/ゲンガー/ガブリアス/シャンデラ/etc…
ミミッキュ@フェアリーZ
性格:意地っ張り 特性:化けの皮
数値:151(164)-143(156)-124(188)-x-125-116
技:戯れ付く 影打ち 剣の舞 呪い
【崩し要素】剣舞Z〔即効性崩し〕、呪い〔遅効性崩し〕
展開構築に一方的に蹂躙されかねないので、存在がストッパーでありながらも様々な崩し要素を持たせられるミミッキュを採用。
コンセプトでもある崩しの中に汎用的なストッパーを組み込むという考え方はこのミミッキュとガルーラで実現させている(逆にミミガルで止まらない/ミミガル選出できない場合は止めることが出来ないので対面で潰す動きになる)。
★ケアすべき相手
【受け思考】特に無いが、皮を雑に切ることだけはしないように気をつけて立ち回った。
【攻め思考】鋼枠全般/一部炎枠
リザ―ドン@リザードナイトY
性格:臆病 特性:猛火→日照り
数値: 153-x-98-161(252)-106(4)-167(252)(メガ前)
技:火炎放射 オーバーヒート ソーラービーム 目覚めるパワー氷
【崩し要素】晴れ炎技〔即効的崩し〕
ガルーラが厳しいゴツメ絡みのサイクルに出したいメガ枠。結果的に単純に通りのいい相手に投げるだけになってしまったが、この枠を他の炎枠に弄っても使用感は良くなかったので結局最後まで使った。炎枠でありながら耐久水に強めなのが実は最も強かった点かもれない。
カバルドンを強く呼ぶため、このポケモンをベースに選出を組むと相手の選出枠を実質1つ潰すことが出来たりするので、瞬間的に火力を出せるこのポケモンで良かったのかもしれない。
技構成は最も使い慣れてるものにしたが、全体的に上から潰されやすいためニトチャ型でも良かったかもしれない。
同族やシャンデラ意識でめざ氷→原始の力の方が絶対に良い。終わってから気がついた。
★ケアすべき相手
【受け思考】ステロ
【攻め思考】ガブリアス/ウツロイド/ヒードラン/シャンデラ/etc…
ジバコイル@突撃チョッキ
性格:控え目 特性:アナライズ
数値: 175(236)-x-135-189(172)-123(100)-80
技:10万ボルト ラスターカノン ボルトチェンジ 目覚めるパワー氷
【崩し要素】アナライズ[?]
リザYでサイクルを回すことを考えた際にタイプ補完として最も優秀だと感じたため採用。カバリザの並びでカバが崩されるポイントに水や草の特殊高火力があるが、それらに対抗するため持ち物はチョッキとした(今期の隠れたコンセプトとして崩しのポイントである特殊に対抗できるアイテムとして突撃チョッキを考察していたからでもある)。 特殊に後投げしつつ、アナライズ補正を活かした強烈な切り返しで一気にペースを作れるのは単純に強力であった。
また、構築を組む段階では気が付かなかったが、後攻ボルチェンとガルーラの組み合わせが非常に強力であった。今回MVPを上げるならこの子。
★ケアすべき相手
【受け視点】地面全般/炎全般
【攻め視点】地面全般(可能な限り地面の後出しを許さないような技選択をした)
〇雑記
コンセプト通りのムーブやゲームメイクを行えただけではなく、それがある程度環境に適応出来ていたとは考えている(現に20帯を7時間以上溶かすことなく彷徨った)。
欠点を上げるならば相手のリザの処理が相当面倒である点と全体的に中速である点。
前者に関してはリザジバコをマンダドラン等に変更することで対応できるかと考えもしたが、良い構成も浮かばなかったので結局うやむやのまま続けてしまった(立ち回り次第でなんとかなるのも事実)。
後者に関しては、スカーフを採用する気が起きなかったので妥協はしているが、格差マッチで催眠ゲンガーに何度もドレインされたことを考えるとS上昇技をうまく構築に取り入れるべきだったとは思った(豊富な先制技で誤魔化しているところが大きい)。
結果こそ微妙だが、最近組んだ構築の中では最も自信のある構築であり、満足はしている。
最後に対戦してくださった方、応援してくださった方、ありがとうございました。 またどこかでお会いしましょう。
何かあればコメントかTwitterまでどうぞ。
【やよい杯使用構築】ゲンガバレル
〇はじめに
今更であるが、自身初となる仲間大会に参加した際に使用していた構築の備忘録として記事を書くことにした。
結果は負け越しだったはずなので弱い。
構築自体は当日急いで考えたため完成度は低いのでご了承下さい。
〇概要
サイクルを崩す際に最速化身ボルトが範囲的にも止めにくいと感じ攻めの軸にアタッカーボルトを据えた。
耐久に振らないボルトでは起点範囲が狭過ぎるのでそれをサポートしつつサイクルを回すことが出来るモロバレル、バレル展開とシナジーのあるメガゲンガーを採用。
さらに磐石にサイクルを回せるようにクレセドランを採用。炎枠と電気枠により厚くなるようにガブリアスを加えて構築を完成とした。
〇個別解説
化身ボルトロス@カクトウZ
性格:臆病 特性:悪戯心
調整:CS
技:10万ボルト 目覚めるパワー氷 気合玉 悪巧み
この構成の霊獣ボルトを止める手立てが少ないため、殴る視点だけで考えればより抜ける範囲の広い最速化身ボルトで採用。サポート無しでは積む機会が少ない。
ガブリアス@拘りスカーフ
性格:陽気 特性:鮫肌
調整:AS
今回の構築に限ればランドロスで良かった。
ゲンガー@ゲンガナイト
性格:臆病 特性:呪われボディ→影踏み
調整:hdS
技:祟り目 ヘドロ爆弾 鬼火 身代わり
バレルとのシナジーを考えて身代わり。鬼火はボルトの起点を広げられるが催眠術でも良かったかもしれない。
モロバレル@マゴの実
性格:図太い 特性:再生力
調整:HB
技:イカサマ ギガドレイン ヘドロ爆弾 キノコの胞子
水と電気の一貫を切りつつ胞子で盤面を支配できる点が非常に強力だった。
マンムーへの居座りを可能にするだけでなく、サイクルを回せない時の体力確保にも繋がるマゴは強かった。
性格:図太い 特性:浮遊
調整:Hbs
技:凍える風 毒毒 月の光 三日月の舞
耐久足りません。振り切りでよき。
ヒードラン@食べ残し
性格:控え目 特性:貰い火
調整:hcs
技:マグマストーム 大地の力 毒毒 挑発
流用個体のため調整も構成もよくわからない。バレルと組ませるため、噴煙や鬼火もありだが、マグマストームはそれだけで盤面を覆す可能性もあるので切り難い。
〇終わりに
今更ですが、初めての仲間大会楽しかったです。運営の皆さん、主催のゆーきやよいさん、キャス見てくれた方、ありがとうございました!